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TV7-117は、ロシアのクリーモフが開発したターボプロップエンジンである。TV7-117は、Il-114向けに開発され、1997年に認定された。TV7-117は、それまでに生産されてきたエンジンと比べ高い信頼性と燃費、長寿命を備えている〔TV7-117 turboprop engines by V.Ya.Klimov 〕。エンジンは、モジュラーデザインを採用しており、9モジュールで構成される。モジュールは現場で交換することができ、修理やメンテナンス性が向上したほか、劇的にコストを削減した。制御系には、電子系を2系統と予備の油圧系を採用し、電子機器に異常が起きた場合でもエンジンを動作し続けられる〔。製造は、クリモフ(サンクトペテルブルク)、(モスクワ)、(オムスク)で行われている。ターボシャフト型のTV7-117V/VMとTV7-117VKは、VK-3000とも呼ばれる。 == モデル == ;TV7-117S :基本型。出力2,500馬力〔。Il-114に搭載。 ;TV7-117SD :An-140用として提案されたエンジン。計画のみ。 ;TV7-117SV :MiG-110用として提案されたエンジン。計画のみ。 ;TV7-117SM :2002年に公表された改良型。製造性や保守性、信頼性の向上のほかBARK-12またはBARK-57エンジン用電子制御ユニットに基づいた、FADECを装備した。また、クリモフが、デザインの特許や製造権を有する他の性能パラメータを維持しつつ、出力を10%増加させる遠心ホイールを備えている〔。Il-114-300に搭載。 ;TV7-117ST :出力向上型で、2,800馬力を有する〔。Il-112Vに搭載予定。 ;TV7-117V/VM :ターボシャフト型。Mi-38に搭載され、出力は2,800馬力〔。 ;TV7-117VK :Mi-28、Ka-50/52のアップグレード用エンジン。出力は2,500馬力〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クリーモフ TV7-117」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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